Category Archives: 本の紹介

本の紹介1984 筋を通せば道は開ける(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は、本の紹介です。

今から13年前の本ですが、再度、読み返してみました。

齋藤先生らしい切り口の本です。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

仕事で成功するための必須条件は、上司などしかるべき人に『見込みのあるヤツ』と思われることだ。・・・多くの場合、まずは目の前の仕事で期待以上の成果を出すことである。その端的な方法が、スピードを上げることだ。」(129~130頁)

これは組織内部での話に限ったことではありません。

対外的にも同じことが言えます。

特に若いうちは、周囲の力がある人に「見込みのあるヤツ」と思われることがとても大切です。

他のライバルたちが、階段を1段1段上がっているところを、クレーンで一気に引き上げてくれるイメージです。

えこひいきされてなんぼ、ということです。

周りを見渡す限り、一部の例外を除き、20代~30代前半で、ほとんど決着がついているように思えます。

本の紹介1893 天才を殺す凡人(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も1週間がんばりましょう。

今日は、本の紹介です。

天才、秀才、凡人の3パターンに分けた上で、それぞれの特徴や考えていること、扱い方等が書かれています。

それぞれが着ている服にでも、「天才」、「秀才」、「凡人」とプリントされていればいいのですが、そうではないので見極めが難しいところです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

天才は、共感の神によって支えられ、創作活動ができる。そして、天才が生み出したものは、エリートスーパーマンと秀才によって『再現性』をもたらされ、最強の実行者を通じて、人々に『共感』されていく。こうやって世界は進んでいく。これが人間力学から見た『世界が進化するメカニズム』なんや」(176頁)

私たち凡人ができることといえば、せいぜい天才が生み出したものを再現することくらいなものです。

できれば、少し形を変えたり、他のものと組み合わせたりして。

情報へのアクセスがこれだけ簡単な社会ですから、行動力と継続力こそが成果の差となっているわけです。

成功する方法を知るのは簡単。

でも、それをやり続けられるのは、ほんの一握り。

本の紹介1892 キーエンス解剖 最強企業のメカニズム(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は、本の紹介です。

売れに売れている本ですが、最強企業がいかにして最強企業になったかがよくわかります。

わかることとできることの違いを再認識できると思います。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・だが『普通じゃない』と感じる部分があった。仕組みをつくったら、その仕組みが役立つように本気で運用を徹底するという、『最後の数センチメートル』の差だ。一言でいえば、手を抜かないのだ。そして、全員がそれをやる。・・・『当たり前のことを当たり前にやる』ー。キーエンスの社員やOBはよくこう表現するが、この『当たり前』の設定値と徹底度が高い。」(243~244頁)

Easier said than done.

キーエンスに限らず、あらゆる分野において、そのまま当てはまる普遍の真理です。

「こうやれば結果が出ます」ということを知ることは、この時代、とっても簡単です。

問題は、それをやり続けられるかどうかです。

ただそれだけの違いです。

本の紹介1891 お客さまの「特別」になる方法(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。

今から12年前の本ですが、再度、読み返してみました。

何を買うかも大切ですが、誰から買うかも同じくらい大切です。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

この『あなたから買いたい』という動機が生まれることに、いかなる要素が影響を与えるのかを私は考え、実践し、研究を続けてきた。何があれば『あなたから』となるのか。どんなことをすれば、お客さんのこの気持ちを獲得できるのか。そして至った一つの結論、『あなたから』のカギがある。それが『絆』である。」(43頁)

では、この「絆」は何から生まれるのでしょうか。

人口減少社会においては、顔の見えない売り手・買い手の大量売買を前提とする商売はなかなか厳しくなっていくでしょう。

目指すは、多数の希薄な関係よりも少数の濃密な関係。

価格競争とは無縁の世界です。

本の紹介1890 勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は、本の紹介です。

今から13年前の本ですが、再度、読み返してみました。

飲みにケーションが死語になりつつある昨今、このタイトルの意味がわかるZ世代がどれほどいるでしょう。

まあ、好きにすればいいですけどね。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

これは人間の素直な感情であって、やはり理屈ではないし、エコ贔屓でもなんでもない。私は、そういった思わず応援したくなるような人間のことを、『かわいげ力のある人間』と呼んでいます。そして、若い人には『かわいげ力を身につけろ』とつねづね言っています。」(68頁)

特に力がない若いうちはこの「かわいげ力」の有無がとても重要な要素になります。

まさにIQより愛嬌なわけです。

著者も若い人には「かわいげ力を身につけろ」と言っているそうですが、まあ、ただ、正直なところ、実際にかわいげのある人を見る限り、努力によってなんとかなるものではないような気もします。

かわいげがある人は、もともとかわいげがあって、もはや無意識のレベルでそのかわいげ力を発揮しているように思います。

本の紹介1889 群れない力(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も1週間お疲れさまでした。

今日は本の紹介です。

今から10年前の本ですが、再度、読み返してみました。

サブタイトルは、「『人付き合いが上手い人ほど貧乏になる時代』における勝つ人の習慣」です。

要するに、人付き合いはほどほどに。付き合う人は選びましょう。

ということです。

八方美人ではいくら時間があっても足りません。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

本来誰もが、好きなことに好きなだけ打ち込む権利というものを持っているんです。しかし、人と違ったことをやるのはいけないことだ、一人でいるのはよくないことだ、と学校教育から社会にでてまでずーーーっと洗脳され続けているがために、いつの間にか好きなことに打ち込むことをあきらめてしまうのです。そしていつしか、自分が何が好きであったかさえ忘れてしまうのです。」(227頁)

まさに今の日本そのものです(笑)

教育の賜物です。

個性の「こ」の字も育つはずのない社会において、ある日突然、個性を求めても無理な話です。

嫌われないこと、批判されないこと、目立たないことこそが、この国の多くの人にとっての美徳なのですから。

いつでもどこでも人の目を気にして、顔色を窺い、多数意見に寄り添う。

まさに付和雷同そのものです。

いつまでたってもマスクを外せないわけですよ。

感染予防ではなく批判予防ですから。

本の紹介1888 エースと呼ばれる人は何をしているのか#2(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。

今から9年前に紹介した本ですが、再度、読み返してみました。

著者は、ダンスプロデューサー・指導者の夏まゆみさんです。

帯には「芸能人も、ビジネスマンも、成功する人はみんな、同じことをやっている。」と書かれています。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

『こんないやなことがあったんです』という、『相談にみせかけた愚痴』です。若いアイドルたちならまだしも、いい歳をした大人から相談があると言われたときは、『相談にはもちろんのるけれど、私は建設的なことしか話したくないから、愚痴なら聞かないよっ』とハッキリ申し上げるようにしています。愚痴や恨みごとを聞かせるのは、不幸を配るのと同じことです。」(185頁)

これだけ窮屈で生きづらい社会ですから、愚痴や恨みごとの1つや2つ言ったところでバチはあたりません。

そうやって息抜き、ガス抜きをして、また明日からがんばるわけですから。

とはいえ、息抜き、ガス抜きはお互いに愚痴や恨みごとがある者同士でやるべきです。

いわゆる「お互い様」が成り立ちますので。

「相談にみせかけた愚痴」は多くの場合、お互い様が成り立たないため、聞き手からすると「時間泥棒」以外の何物でもありません。

相手を選んで愚痴りましょう。

本の紹介1887 社長のための士業のトリセツ(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も1週間がんばりましょう。

今日は本の紹介です。

帯には「『使える士業』かどうかは、経営者が決める!」と書かれています。

どちらかというと経営者よりも士業のみなさんが読むべき本のように思いました。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

士業が事業を拡大するうえで、標準化は避けて通れない。ただし、標準化は自ずと士業の顔を消していく。標準化の目的は、『この先生』という士業の個性を排除することにある。・・・だが『経営者として満足するか』と問われれば一抹の疑問がある。・・・つまり経営者は、『この先生』に対して信頼を寄せ、依頼する。」(13~14頁)

これは士業に限った話ではありません。

すべてのサービス業において同じ現象が起こります。

組織ではなく個として仕事をしていくのであれば、自ずと取り扱える業務量は限られてきます。

手を広げすぎず、自分ができる範囲で仕事をすることを強く意識しておかなければ、あっという間にキャパオーバーになってしまいます。

「やること」よりも「やらないこと」を決めておくことが肝心です。

本の紹介1886 「本物の営業マン」の話をしよう(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は、本の紹介です。

周りの知人を見ると、営業力がある人は、どんな仕事をしても、たいてい結果を出しています。

では、ここでいう「営業力」の要素とは何でしょうか?

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

営業の仕事をしていくうえでは、真摯な人柄ばかりではなく情報収集力、分析力、構想力、提案力などが必要で、そういう意味では営業は全人格的な実力が試される業務といえるのです。」(138頁)

そう。

営業とは、詰まるところ、全人格のぶつかり合いなのです。

いわゆる売れっ子のビジネスパーソンを観察すると、そのことがよくわかります。

テクニックでは如何ともしがたいものであり、努力でなんとかなる一定のレベル以上については「できる人にはできる」「できない人はできない」という領域なのかもしれません。

本の紹介1885 2022-これから10年、活躍できる人の条件(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は、本の紹介です。

今から11年前に出版された本ですが、再度、2023年の今、再度、読み返してみました。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

松陰曰く『顧ふに人読まず。即し読むとも行はず(考えるに人は書を読まない。もし読んでも得た知識を行動に表すことをしない)』」(201頁)

私は、読書は仕入れだと思っています。

これは、決して読書に限った話ではなく、セミナー受講等も同様です。

本を読んでも、セミナーを受けても、行動に反映させなければ、時間の無駄遣いになってしまいます。

忙しくて本を読む時間がないという方もいると思いますが、その忙しさをいかになくすかを考えるために本を読むのです。