おはようございます。
さて、今日は本の紹介です。
勉強法の王道 [単行本(ソフトカバー)]
伊藤塾塾長の伊藤真先生の本です。
司法試験の勉強をやったことのある人で、知らない人はいません。
受験時代には、お世話になりました。
事務所のスタッフの資格試験や検定の勉強のために役に立てばと思い、読んでみました。
王道というだけあって、奇をてらうことは1つも書いてありません。 安定感が違います。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「もっと勉強時間が取れればよいのに、もっとお金に余裕があれば受験指導校の講座を取れるのに、・・・と思う人もいることでしょう。受験勉強に限らず、人は、それぞれの能力や環境、時間、お金といった様々な不満や制約の中で生きています。
・・・こうして考えてみると、スランプもピンチもそうでしたが、それらに至らない様々な小さな制約も、それがあるからこそ、人間は成長できるのではないでしょうか。人間は様々な制約があって、初めて磨かれるし、高められていくのです。・・・時間がないからこそ、時間の価値を知り、最大限に活かすべく様々な技術を用いる。お金に限りがあるからこそ、その価値を知り、有効に活用しようと考えるといった具合に、私たちは、日々、様々な制約の中で、その制約によって成長を続けているのです。」(162~163頁)
日頃からスタッフに伝えていることですが、制約がなければ人は工夫をしようと思いません。
また、時間がない、お金がないと、「ない」ことばかりに目を向けている限り、結果を出すことは難しくなります。
このような発想から脱却できない人は、たとえどんなに恵まれた状況に置かれたとしても、それでもなお、「ない」ことに目を向けるのです。
そもそも考えられるすべての制約を取り除くことなどできないのですから、与えられた条件の下で、いかに目的を達成するかを考え、精一杯やるだけです。
「制約上等!」くらいの強い気持ちで物事に取り組むくらいがちょうどいいのではないでしょうか。