本の紹介96 賢人の知恵(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。
バルタザール・グラシアンの 賢人の知恵
バルタザール・グラシアンの 賢人の知恵

5年ほど前の本ですが、読み返してみました。

あの頃は、どんな気持ちでこの本を読んでいたんだろうな~などと、どうでもいいことを考えてしまいます。

いっぱい線が引いてあります(笑)

この本の著者は、17世紀のスペインで活躍した方だそうです。

今読んでも何の違和感もないのがすごいです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

すべてを手にするのは不幸なことだ。思いこがれるものがないと精神は活力を失い、すべて達成してしまえば、どれもが灰と化してがっかりする。
精神を生き生きと保つには、情熱と好奇心が必要なのだ。満足しすぎることは不運だ。望むことが何もないと、今度はあらゆることが心配の種になるからだ。欲望がなくなったとき、心配が始まるのだ。
」(217頁)

まあ、そうなんでしょうね。

すべてを手にすることは、ずっとないのかもしれませんが、目標を達成した後は、今のようなバイタリティーはなくなると思います。

そう考えると、目標を達成しようと、がんばっているときが一番楽しいのかもしれません。

今はまだ欲望がたくさんありますので、心配はあまりありません。

やるべきことがたくさんあるため、余計なことを心配している時間がありません。

10年後、20年後にこのブログを読んだとき、「あの頃は、よくがんばっていたな~」と振り返ることができるように、今は、めいっぱいの活力と情熱で、仕事をしていきますよ。