本の紹介484 ぼくの命は言葉とともにある(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
ぼくの命は言葉とともにある (9歳で失明、18歳で聴力も失ったぼくが東大教授となり、考えてきたこと)

著者は、東京大学の教授の方です。

9歳で失明し、18歳で聴力を失った著者が考える「幸福」「人生」の意味がまとめられています。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

個性の追求はもちろん大事ではありますが、そうした考え方には近現代の社会によってつくり出された価値観が影響している部分がかなりあって、本当は一人ひとりの人間の「自分らしさ」など、さほどたいしたものではないようにも感じるのです。私たちの個々の違いはそれほどたいしたものではない。それよりも人間として生きていること自体が第一に重要なことなのではないでしょうか。だから、命を与えられているということに対して、私たちはもっと謙虚になるべきだと思うのです。」(68~69頁)

なかなかこういうことを考える機会ってないですよね。

命を与えられているということに対して、もっと謙虚になるべきだと。

著者が言うからこそ意味があるのだと思います。

当たり前だと思っていること自体にもっと感謝すべきであるということに気づかされます。

忙しい毎日の中で、忘れてしまいがちですが、ふとした瞬間、こういうことを思い出せるようにしておきたいです。