本の紹介45 経営戦略の教科書(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、本の紹介です。
経営戦略の教科書 (光文社新書)
経営戦略の教科書 (光文社新書)

題名どおり、経営戦略に関する本です。

基本的には、ポーターさんのポジショニング理論を中心とした内容となっています。

私が興味を持ったのは、「講義7 チャレンジャーの戦略」という章です。

以前にもブログに書きましたが、チャレンジャーは、リーダーと同じような戦い方(経営戦略)をしてはいけません。

勝てるわけありませんから。

私を含め若手弁護士は、まさしく「チャレンジャー」です。

弁護士になって20年といったベテラン弁護士と同じような仕事をしていていいわけがありません。

常に新しいサービスを提供しつづけることこそが「チャレンジャー」の使命だと思います。

また、私もいつか「ベテラン」と呼ばれる日が来ます。

その時であっても、決して「チャレンジャー」の心を忘れることなく果敢に新しいことに挑戦していきたいです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

チャレンジャーにとってひとつの大きな武器となりえるのは、スピードです。リーダーはとかく組織の肥大化とともに、動きが鈍重になりがちです。『大企業病』的な症状も表れてきます。スピーディな一点突破は、チャレンジャーの大きな武器となりえます。つまり、チャレンジャーはリーダーの弱点や盲点をつくことが肝要です。従来の『定番』とは全く異なる差別化された価値を創造し、一点突破的にスピーディに攻める。それこそがチャレンジャーの戦略の要諦と言えます。」(104頁)

確かに組織が大きくなればなるほど、一般的には意思決定が遅くなります。

スケールメリットならぬスケールデメリットというやつです。

この点、チャレンジャーは、身軽であることが多いため、自分で決断すればあとは実行するだけです。

協議や決裁などという煩わしい手続はすっとばすこともできます。

スピード命です。 

もう一つ。

「一点突破」について。

チャレンジャーがリーダーと挑む際、全ての分野でいきなり勝負しようとするのはあまりにも無謀です。

まずは、一点集中です。 それでもリーダーに張り合うのは大変です。

自分の強みは何なのかをよく考え、それを徹底的に押し出すというのが、チャレンジャーのあるべき姿だと思います。

若手弁護士のみなさん、私たちは、チャレンジャーです。

お互いがんばりましょう!!