おはようございます。 今週も一週間がんばりましょう。
著者は、電通クリエーティブ・ディレクター・コピーライターの方です。
正確な本のタイトルは、「思いつくものではない。考えるものである。言葉の技術」です。
また、本の最後にはこう書かれています。
「考えよう。素晴らしい言葉がパッとひらめくほど、僕らは天才ではない。」
この2つのフレーズがすべてを物語っています。
本の中で著者は、「言葉」を考える技術について教えてくれています。
とても勉強になります。 おすすめです。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「自分の第一印象をあわてて言葉にするのではなく、その第一印象を大事な手掛かりとして、一歩一歩丁寧に思考を深めてゆくのです。なぜ自分はそう思ったのか。なぜ自分はそう感じたのか。そこにはきっと理由があるはずです。なぜ?なぜ?と自分に意地悪になって、それぞれの扉を開けながら、その理由に向かって思考を深めてゆくのです。面倒ですけどね。大変ですけどね。でも、僕らフツーの人間が強い言葉・伝わる言葉をつくるためには、この方法しかないんじゃないかな、と思います。」(113頁)
心の中にもやもやしてあった感覚を、的確に言葉として表現することはとても難しいことです。
キャッチコピーを見ると、「あ、やられた!」と思うことがよくあります。
そういうときは、とても悔しい気持ちになります。
心に突き刺さる「伝わる」言葉は、瞬間的に思いつくものではなく(そういうときもあるのかもしれませんが)、時間をかけて練ることが、きっと必要なのでしょうね。
言葉の神様が降りてくるのをただ待ち続けるのではなく、伝わる言葉を考え抜く技術が求められているのだと思います。