おはようございます。
さて、今日は本の紹介です。
藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー
おなじみ、サイバーエージェント社長の藤田さんの本です。
以前、「藤田晋の成長論」を紹介しました。
今回の本は、この本よりも先に出版されたものですが、アマゾンで見つけたので買いました。
藤田さんの本、というより、藤田さんの考えには、特徴があります。
毎回、うまいこと変化球(チェンジアップ)を投げてくるのです。
問題提起をし、その解決策(藤田さんの意見)を提示する際、読んでいる側の予想とは別の方向、スピードの球を投げてくるのです。
ありきたりなことしか書いていない本より100倍、おもしろいです。
経営者としての厳しさが伝わってきます。
そんな藤田さんの今回の本ですが、「いいね!」と思ったのはこちら。
「そもそも自分の身近な上司の望むものすら汲み取ろうとしない人に顧客の望むものを汲み取ることなどできるのでしょうか。そういう人は、実際の顧客と接する時もきっと同じことをするでしょう。
・・・評価されていないと感じた時はまず、自分の出した成果があなたの上司(会社)の本当に望むものかどうか確認して下さい。会社もまたあなたのクライアントなのです。」(24頁)
いいこと言いますね。
「仕事ができる」人というのは、相手(顧客、上司など)の意を的確に汲み取る力を持っています。
相手の発する言葉や表情、性格から的確に意を汲み取り、過不足なく要求に応える。
不足しているだけではく、やり過ぎもダメ。
そのバランスが大切なのです。
繊細さが要求されるのです。
この点に関して「おおざっぱ」な人は、たぶんサービス業に向いていません。
私の経験上、このバランスがうまくとれる人は、特に何も教えられなくてもできます。
いわゆる「サービス業に向いている人」というやつです。
その逆もまたしかり。
おそらくそれまで生きてきた環境によって、無意識のうちに培われてきた部分が非常に大きいのだと思います。
バランスの取り方を学ぶには、とにかく「売れている人」の近くでまねをすることです。
それ以外に方法はないと思います。