本の紹介294 勝負論 ウメハラの流儀(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。

 勝負論 ウメハラの流儀(小学館新書)

著者は、先日、紹介しました「勝ち続ける意志力」と同じ方です。

前作がとてもよかったので、買ってみました。

こちらもとてもよかったです。おすすめです。

ゲームで勝つことに限らない、ビジネスにおいて勝つために必要なことが書かれています。

基礎・基本をこれでもかというくらい重視している姿勢に共感します。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・トンネルを抜ける瞬間が来るのは、本当に直前になるまでわからない。だんだん明るくなるとか、遠く向こうのほうに明かりが見える、ということはあまりない。急にふわっと視界が開ける。だから、その直前まではひたすら地味で、我慢、我慢の連続だ。それでも『開けるときは急にやってくる』と信じて、毎日マイペースで努力を続ける。終わりはないようで、やっぱりあるのだと思う。少なくとも今までの僕の経験上、終わりがなかったことはない。」(152頁)

司法試験などの資格試験をやってきた人は、この感覚がわかるのではないでしょうか。

最初のうちは、なんかわかったようなわからないような状態が続きます。

全体像(いわゆる「森」)がちゃんと見えていないので、どこを走っているのかよくわからないのです。

一周して、二周して、と何度も繰り返しているうちに、徐々に1本1本の「木」が「林」になっていき、最後に「森」の形が見えてくるのです。

大切なのは、「森」が見えるまで、我慢して走り続けられるかどうかなのです。

じっと我慢して、いつの日か必ず「森」が見えることを信じて、こつこつ努力を積み重ねられる人こそ、成功(合格)する人なのです。

1度、このプロセスを体験している人は、どんな仕事も試験も、結局、最後には「森」が見えることを知っているので、トンネルの中で走るのをやめたり、引き返したりしないのです。

地道な努力の積み重ねに勝る成功術は、未来永劫存在しないと確信しています。