おはようございます。
今日は本の紹介です。
今から7年前に紹介をした本ですが、再度読み返してみました。
今読んでもとても良い本です。
日頃からどのような準備をすればよいのかが明確になります。
おすすめです。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「実力主義が徹底しているアメリカ社会では、『昔取った杵柄』で生き残れるほど甘くはない。たとえハーバードでMBA(経営学修士)を取得しようが、高額年俸は保障されていない。完全に本人の実力次第。おまけに、ひとたび政権が替われば、4000人近い官僚が入れ替われる国。雇用の流動性が、日本に比べてはるかに高いのです。だから、みんないくつになっても、自分の価値を高めようと必死に学ぶ。」(184頁)
日本には「雇用の流動性」は良くも悪くもほとんど存在しません。
良くも悪くも雇用が強く保障されていますので、いまだに実力よりも終身雇用・年功序列が重んじられています。
多くの従業員にとっても、給与に高いボラティリティは求められていないため、結果、「安定」こそが最優先されるわけです。
決して悪い話ではありませんが、若くて優秀な人材にとっては、組織に属している理由を見出すことは極めて困難でしょう。
優秀な若手人材が集まらない、すぐに退職してしまうという嘆きをよく耳にしますが、雇用条件、雇用システムを見れば必然というほかありません。