おはようございます。今週も一週間お疲れ様でした。
著者は、京大の火山学の教授です。
鎌田先生の本は、これまでも何冊か読んできましたが、どの本もわかりやすく書かれており、私は好きです。
今回は、「伝える技術」についてです。 火山学からは想像もできません(笑)
分野を超えて本を書く、というバイタリティに共感を覚えます。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「世の中にはモテる人とモテない人が厳然として存在します。その差異は何でしょうか。ここに、『相手の関心に関心をもっているか』どうかが関係しているのです。世の中には男女を問わず、相手の関心のないことを延々と話しつづける人がいます。・・・こういう人は絶対に異性にモテないでしょう。・・・恋する相手から気に入られたいと願うときに見つめるのは、自分の気持ちであってはなりません。逸る自分を抑えて、冷静に相手の気持ちを推し量るのです。相手が何を欲しがっているのかを考えて相手にとって好ましい状況を用意する。『相手の関心に関心をもつ』ことができてはじめて、片思いから両思いへと進展させることができるのです。」(86~87頁)
よくわかります(笑)
でも、これって、恋愛だけではないですよね。
日常生活や仕事でも全く同じことが言えます。
相手の関心のないことを延々と話す人というのは、相手の関心事かどうかには関心がなく、単に自分が話したいことを話しているだけですよね。
相手は、話に相づちをうちながらも、「で?」とか「また始まった。早く終わらないかな・・・」と内心思っているのです(笑)
こういう話し方をする人は、一事が万事、「相手の関心に関心をもつ」という姿勢に欠ける傾向にあります。
逆に、相手が求めていることを、相手のちょっとした行動、表情、しぐさなどから察して、臨機応変に対応できる人もいます。
こういう人は、プライベートでも仕事でもモテますよね。
この違いは、どこからくるのでしょうか?
少なくとも言えるのは、このような違いは、性格や能力の違いではなく、習慣の違いだということです。
「相手の関心に関心をもつ」ということを意識して生活をすることで、誰でも変わることはできると確信しています。
「相手が求めるものを与える」
これが王道です。
「自分が与えたいものを与える」ではないのです。