本の紹介1027 すべての企業はサービス業になる(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。

サブタイトルは「今起きている変化に適応しブランドをアップデートする10の視点」です。

業界の垣根がどんどんなくなってきているのは明らかです。

今起きている社会の変化について書かれており、参考になります。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

企業の利益追求姿勢は人を顧客と捉え、いかに便利漬けにしてサービスを利用させるか、いかに心を飢えさせて虚栄心を満たすものを買わせるかという文脈の上に成立してきました。しかしこれからは顧客の幸せの価値観が原点へと戻っていくことを考えると、人の幸せに寄り添うサービスのデザインへと企業活動も変わっていくように思います。」(203頁)

「顧客の幸せの価値観が原点へと戻っていく」とはどういう意味でしょうか。

私のように物欲がなく、物を買うことや所有することによって幸せを感じられない人に対しては、何を売ればいいのでしょうか。

広くて豪華な家もいらない、高級車もいらない、高い時計もいらない・・・

これらのすべてが虚栄心に基づくものとまでは言いませんが、こういうものに価値を見出せない人が私を含め一定数いますし、これからますます増えていくと思います。

高度経済成長期を生きてきた昭和の方とはやはり価値観が大きく異なるような気がします。

さて、これから先、どのようにビジネスをしていけばいいのでしょうか。

過去の成功体験に縛られることなく、正確に現状把握をしなければ、「売れるサービス」は生まれません。