おはようございます。今週も1週間がんばりましょう。
今日は、本の紹介です。
帯には、「『努力と才能は報われる』という幻想」と書かれています(笑)
著者は、ささいな偶然がきわめて重要であると説いています。
とはいえ、ある出来事を偶然と捉えるか必然と捉えるかは単なる解釈の違いであり、たいした問題ではありません。
読み物としてとてもおもしろいです。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「生産とコミュニケーションにおける新たな手法が偶然の影響を増幅し、勝者と敗者の差を著しく拡大させたのである。他者より1%がんばって働く人や、1%多く才能がある人が、1%多い所得を得るというならばわかりやすいが、そうではない。小さな違いが何千倍もの収入の違いにつながるのだ。だから、偶然はきわめて重要なものになる。」(34頁)
仮に偶然がきわめて重要であるとして、多くの人は「で、どうすればいいの?」と思うはずです。
ずっと宝くじを買い続けていればいいのかと。
そういう話ではないですよね。
仮に偶然が重要であるとしても、結局のところ、私たちにできることといえば、日々、努力と工夫を積み重ねるほかないのです。
その結果、まわりまわって、偶然と思えるような形で、実を結ぶのです。