おはようございます。
今日は本の紹介です。
小説形式で「おカネ」に関する授業が進められています。
子どもが読んでも勉強になると思います。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「高貴なる義務、とでも訳せば良いのですかね。恵まれた上流階級には人類全体に奉仕する義務がある、という考え方です。鼻持ちならないエリート意識と紙一重ですが、かつてはそうした美学が強くあった。第一次大戦では多くの欧州の貴族の若者が前線への出征を志願して命を落としています。日本にも、武士は食わねど高楊枝ということがある。ニュアンスは違いますが、金に執着せず名誉を重んじよ、という価値観は通底します」(262頁)
金に執着せず名誉を重んじよという価値観は今の時代どの程度共有されているのでしょうか。
損得よりも善悪を重んじる生き方をどれだけの人がしているのでしょうか。
と講釈を垂れるつもりはありませんが、お金はどこまでいっても手段であって目的にはなりません。
あるに越したことはありませんが、ほどほどで十分です。
幸せの量は、預金残高では測れません。