おはようございます。
今日は本の紹介です。
500頁を超える大作ですが、非常に読みやすいです。
ビジネスモデルを考える上での基本的姿勢がよくわかります。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「人間が口にする言葉の中に盗作でないことが存在するとでもいうのか!(小説家マーク・トウェイン」(120頁)
「いずれも、その業界を代表し、イノベーションの象徴とされる企業ですが、異国、異業種、過去のものを上手に模倣しています。独創的ともいえるこれらのビジネスモデルは、必ずしもゼロから生み出されたものではないのです。思いもよらない『お手本』を見つけ出し、創造的に模倣することで生まれたのです。」(121~122頁)
ここに書かれていることこそまさにずっと前から言われ続けていることで、いわば「模倣」なのです。
1から10まで前代未聞で完全にオリジナルなものなんて存在しませんし、そんなものを発明しなくてもビジネスはできます。
いかにうまく模倣し、形を変え、見せ方(魅せ方)を工夫できるかこそがキモです。
業種を問わず、うまくいっていることには必ず理由があります。
ものまね芸人の方が本人のエッセンスを上手に抜き取り、特徴を誇張して再現するというあの過程はまさにビジネスモデルを生み出す過程と同じことです。