おはようございます。
今日は本の紹介です。
少し前の本ですが、今読んでもとても参考になります。
タイトル通り、いかにして競争優位のポジションを確立すればよいかが書かれています。
すべての項目でトップを目指す必要はないという発想は非常に参考になります。
おすすめです。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「今の時代、ほとんどの車はちゃんと走る。それも、安定した走りっぷりだ。冷蔵庫は食品をきちんと冷やすし、ステレオの音だって良好だ。洗剤は服の汚れを落としてくれるし、ホテルの部屋は清潔で静かである。成熟した経済の消費者は、商品の品質は当然、一定レベルをクリアしているものだと信じている。今日、究極の差別化とブランド構築、ブランドロイヤルティ確立のチャンスを生み出すのは、商品やサービスの提供を通して示される、人としての価値観なのだ。」(38頁)
私たちの仕事も例外ではないと感じています。
法律的な知識を知ること自体は、もはや弁護士がわざわざ回答するまでもなくインターネットで得ることができます。
結局、私たちが提供しているのは、いくつかの選択肢をあるなかで、当該弁護士の価値観・人生観に基づき選択すべき道を助言するというサービスです。
だからこそ、弁護士によって助言内容が異なるのです。
お金が最も大切であるという人もいれば、時間が最も大切であるという人もいます。
相手を赦せる人もいれば、憎み続ける人もいます。
他人に迎合するのではなく、自分が大切だと思っている価値観を商品やサービスを通じて表現すればいいのだと思います。