おはようございます。
帯には「三十代で千三百年に二人目の千日回峰行を満行した大阿闍梨が語る」と紹介されています。
だからこそとても説得力があります。
おすすめです。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「私たちの修行時代は見て習う、見習いでした。そのときは意味がわからなくても納得できなくても、指摘を受けたら『すいません』と反省して、師匠や先輩のやっている通りに見て、自分でやってみるうちに、だんだんとできるようになりました。これが、見習いの極意です。そのときはわからなくてもいい。手探り状態でもいい。ただ人を恨まず、憎まず、常に素直に自己を省みる反省の心と、どんなささいなことからも学ぼうとする学びの心があれば、いつか必ず真理が掴めます。これがお坊さんになって二十五年経った、今の私の学びです。」(78頁)
手取り足取りが求められる時代になっていますが、修行の基本は「見て習う」です。
仕事でもスポーツでも、うまい人の真似をすることから始めます。
真似をしても出てしまうのが個性です。
個性は結果であって、目的ではありません。
素直さと柔軟さを持って修行をしていけば、いつか必ず結果は出ます。