おはようございます。
今日は本の紹介です。
前回の岩瀬さんの本に引き続き、勉強法の本です。
こういう方を単に「地頭が良い別次元の人」と片付けるのではなく、何か盗めることはないかな、という視点で接するのがよいと思います。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「自分の能力は、限界を超えることによってのみ、限界値を引き上げることができます。限界を超える経験をすることでしか、自分の作った限界を超えることはできないのです。・・・私が当時所属していた肝胆膵移植外科では朝6時には採血を始め、手術が終わると深夜0時過ぎ。同科に配属されていた3ヶ月間は、病院でほぼ寝泊りしていました。結論からいうと、この数ヶ月のおかげで、以後、多少の仕事では忙しいと感じなくなりました。これは、移植外科での忙しさを経験したことで、体に耐性ができるように、私の限界値が引き上げられたのだと思います。」(244頁)
同感です。
もっとも、法律的に見れば、「修行論」で片付けられない問題です(だからこそ全国各地で病院における医師や看護師の残業代の裁判が起こされているわけです)。
仮にこのような問題を度外視するのであれば、または、私のように労働基準法上の労働者でない者に関してのみ言うのであれば、著者の考え方は全くそのとおりだと思います。
特に私が思うのは、「最初が肝心」だということです。
最初に厳しい修行をしているかどうかで、その後の耐性の強弱が決まるからです。
最初のうちに、自分の中で「楽な常識」を作ってしまうと、後からその常識を変えることは至難の業です。
それともう1つ。
人間とはとてもとても弱い動物です。
厳しい修行のときと同程度のハードな仕事をやり続けていないと、あっという間に堕落してしまうのです。
運動をしている人はおわかりいただけると思います。
ほんの少し時間を空けるだけで、体が動かなくなってしまうのです。
運動も仕事も全く一緒です。
怠けることなく、日々、修行を続ける覚悟がある者だけが成功するのだと確信しています。