おはようございます。
サブタイトルは「『ネットワーク理論』で読みとく予測不可能な世界のしくみ」です。
結局、経済は予想外だということがよくわかりました(笑)
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「柔軟性と頑健性に欠けているという特徴は、そういう切り口で社会や経済の運営に臨んだ場合の典型的な症状だ。体制、規則、規制、インセンティブを積み上げ、これで思い通りの結果になる、この政策で危機を予測できる、危機は防げると信じて疑わない。2007年以降の金融危機がいやというほどはっきり示しているように、予期せぬショックが起きたときには柔軟性を示し、また回復には頑健性が見られる、そんなシステムを作ろうというとき、そんな役人まがいの世界観を持っていてはうまくいかない。私たちは、予測と管理に頼った政策を捨てないといけない。予測できないものを予測するなんて決してできはしない。」(349頁)
ですって(笑)
とはいえ、これから先もずっと経済は予測可能であるという前提に立ち、さまざまな政策が出されるのでしょうね。
いつの世も歴史は繰り返されるわけです。
経験に学んでいるはずなのに、形を変えて同じ過ちを繰り返してしまう。
それが人間の特性なのかもしれません。