おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。
著者は、心臓血管外科医で埼玉医科大学教授の方です。
元ローソン社長、現サントリー社長の新浪剛史さんの弟さんです。
兄弟の対談も掲載されています。
「人の10倍の手術数」を誇る著者のすごさがこの本から伝わってきます。
脳神経外科医の福島先生と同じくすごいドクターですね。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「多くの手術をしているほど、手術に臨む際にどういうやり方ができるかという選択肢が広がる。前で書いたことにもつながるが、年間二十例や三十例くらいの手術しかしていない医師と、年間三百例の手術をしている医師との差はそうしたところでついてくる。医師のなかにも、夜はできるだけ定時にあがりたいし週末は好きなことをやって羽を伸ばしたいと考えている人もいるだろう。そういうことを優先的に考えているのなら、絶対にできないのが心臓外科医という仕事である。私たちの仕事にゴールはない。」(85~86頁)
誰かを助ける、誰かを守るとは、そういうことなのです。
毎日定時に帰宅し、週末は趣味をしながら、人の10倍の手術などできるわけがありません。
この本の著者に限らず、一流は、みなワークライフアンバランスです。
労働基準法が適用される方以外は、とにかくハードワークを続け、人よりも多くの場数を踏み、1日も早く一人前になろうと努力するのが普通です。
プロとはそういうものです。
誰に言われるのでもなく、強い覚悟と高い志を持って仕事に臨む人だけが選ばれ続けるのだと確信しています。