おはようございます。 今週も一週間がんばりましょう。
中国古典に関する本はいくつも出されていますが、これもそのうちの1冊です。
こういう本を読むと、本当に大切なことは、いつの時代も変わらないのだな、とつくづく思います。
時代がこれだけ変わっても、変わらない大切なものがあることに気づくには、とてもいい本です。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「人生の大病は只だこれ一の傲の字なり」(伝習録)
「孔子が、四十、五十の年齢に達してなお評判の立たない人物は尊重するに値しない、といささか冷たい言葉を残しているように、ほぼこの前後が、その人にとっての仕事が成功するか否かの境目であろう。このように努力の末に得た高度な立場を、諸人に誇りたいのは人情の自然に違いない。けれども、ここに人生の大病である傲慢という悪徳が発生する。成功したからとて傲り高ぶっては世間からの尊敬を受けることはできない。人生を安らかに美しく送るためには、傲という大病を発しないよう畏敬と謙譲の心を常に持すべきなのである。」(240~241頁)
本当のトップの方は、みんなとても謙虚です。
決して偉ぶらず、若者ともちゃんと話をしてくれます。
そして、そういう方の共通点は、いくつになっても勉強熱心であるということです。
いつまでも発展途上だという気持ちを持っているからなのでしょう。
傲慢は、周りの意見を聞けなくなるところから始まります。
常に助言してくれる仲間を大切にしなければいけません。