おはようございます。
船井総研小山社長(当時)と棋士の羽生さんとの共著です。
著者の組合せがとてもおもしろいですね。
本の内容は、「勉強」にとどまることなく、仕事やプライベートに関する考え方に及んでいます。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「私は将棋をやっていて、闘争心はあまり必要ないんじゃないかと思うんです。もちろん対局ですから、戦いの場には違いないんですけど、手を考えていく時に、闘争する必要はないと。むしろその場面がどういう状況で、その次にいかに自然な選択ができるか、流れに沿っているかなどの方が大事なので。すごく勝ちたいとか相手を打ち負かそうという気持ちは、もちろんまったくないとダメなんでしょうけど、将棋を指す上であまり重要ではないと思います。」(132~133頁)
闘争心剥き出しにしてくる弁護士がいる中で、このような考え方は本当に新鮮です。
だいたい闘争心剥き出しという状態は、頭に血が上っており、冷静な判断ができていません。
大きな声で相手を威圧しようと試み、偏った正義感に基づき、自己正当性を主張するという姿勢ですね。
最初の数秒感、声の大きさや威圧感に驚きますが、次第に慣れてしまうものです。
よく聞いてみると、たいしたことは主張していないこともあります。単に大きな声で小さなことを誇張しているだけなのです。
闘争心は外に出すものではなく、内に秘めておくくらいがちょうどいいのかもしれません。