おはようございます。
昭和27年に刊行された本です。
教訓に溢れた本です。
渋い本で、いつも紹介するようなキャッチーな感じはしませんが、とてもいい本です。
おすすめです。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「人から受けた恩は必ず返すこと。これは人生当然のことで、いまさらいうまでもないことであるが、それが実際にはあまり行われていない。行われていないからこそ、受けた恩を返すという人間当然の行為が、また善行美談として世に称せられているのである。大道すたれて仁義あらわるというが、世の中には忘恩の徒が多い。それだけに、このことをとくに挙げなければならないのである。恩は恩で返せ、断じて仇で返すようなことがあってはならぬ。」(80頁)
こういうことを先輩から教えてもらった人は、理解できることです。
残念ながら模範となる先輩に出会えていない場合には、「そんなことかったるくてできないよ」と思ってしまうことです。
義理とか人情とか恩というものの社会における大切さを理解できずに年だけ重ねていくことはできるだけ避けたほうがいいと思います。
相手にされなくなってしまいますので。