おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。
「雀鬼」桜井さんとサイバーエージェント藤田社長の共著です。
帯には、「なぜ運は特定の人に集中するのか?」と書かれています。
あまり「運」というものについて考えたことがないですし、成功も失敗も運のせいにしたくないというところはありますが、「運」を軽視する者は「運」に泣くことがわかる本です。
お二人の考え方がよくわかり、とてもおもしろかったです。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「ある有名なビジネス書には、『勝ちすぎたことが失敗の原因になっているケースが、実はものすごく多い』ということが書かれています。中身が伴った上で勝ちすぎているなら、そう簡単には崩れないかもしれませんが、勢い余って勝ちすぎた企業や人間というのは、往々にして成長のスピードが速すぎて、基盤がまだしっかりできていないことが少なくありません。
絶好調の状態を自分本来の姿だと思ってしまうと、現実に見合った対応ができなくなります。絶好調なときを基準にするのでなく、未熟な中身というものを基準に考え、行動すれば、その企業や人は軸をブレさせることなく、堅実な成長を遂げていくことが可能になると思います。」(226頁)
藤田社長の言葉です。
うまくいっているときこそ、冷静に現状を把握しなければなりません。
絶好調な状態を基準とすると、あとから修正がきかなくなってしまいます。
自分や会社の調子は、経済と同じように、アップダウンを繰り返しながら、少しずつ向上していくものだと思っています。
いいときもあれば悪いときもありますよ。
そんな波に乗りながらも、継続的に一定の成果を上げていく人が本物なのでしょうね。