おはようございます。
広告戦略・企画・マーケティング戦略・クリエイティブ開発を専門とす著者が、「勝つ広告のぜんぶ」について述べている本です。
広告に限らず、仕事全般に応用できる考え方や切り口を学べる本です。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「誰からも好かれている人。と、言ったり書いたりするが、そんな人はほんとうに存在するのだろうか。誰にも好かれる人というのは、主張を持たない人、日和見の人、個性の無い人、存在価値の低い人というように、良好な評価があまり持てない。そういう良好な評価を得られない人なら、最終結果として好かれるわけがないと思うのである。人は誰しも独占欲というのを持っているから、みんなに愛されようとする人より、私だけを見つめ、私だけを愛してくれる人の方が大切なのである。・・・したがって、『みんなに愛される企業』や『みんなに愛される商品』というのは幻想であるし、『みんなに好かれる広告表現』というものも無いのである。」(202~203頁)
みんなに好かれようとするから、あたりさわりのないサービスや表現になってしまうのです。
つまり、主張がぼやけてしまうのです。
こうなると、誰からも選ばれようとするあまり、誰からも選ばれないサービスになってしまうのです。
なぜなら、何の特徴もないため、あえて選ぶ理由がないからです。
だからこそ、あえて全員から好かれようとしなくていいのです。
「ある特定の人に好かれればいい!」くらいのわかりやすさがあったほうが、かえって特徴が出ていいと思います。