おはようございます。
経済学と心理学の中間に位置するとされているこの行動経済学ですが、業界外の人でも楽しく読めます。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「『人は変化に反応する』というのが、プロスペクト理論の基本ではあるが、・・・プロスペクト理論の基本にあるように、人は価値を絶対値で測るのではなく、変化で測る。その変化を測る際の基準が『参照点』だ。この参照点は重要で、その価値の値によって、満足や評価などの結果が左右される。・・・その他には、『感応度逓減性』がある。これはトクも損も、その値が小さいうちは、小さな変化が大きな価値変化をもたらすというものだ。トクや損の値が大きくなるにつれ、変化への反応は鈍くなる」(69頁)
なんでもそうですが、このような文章を読んだときに、「なるほど~」で終わらせるのではなく、自分の仕事に応用することがとても大切です。
というより、応用しないままにひたすら読書をすることは単なる暇つぶしになってしまいます。
暇をつぶすほど暇ではない方が圧倒的多数だと思いますので、是非とも応用をしていきましょう。
この本でも書かれているとおり、人は、モノやサービスの価値を絶対評価するのではなく、相対評価をするものです。
そうだとすれば、何と比較してもらうのがいいのかを考えればいいのです。
自分の良さがわかってもらえるように比較対象を選定するわけですね。
自分の良さを顧客にアピールしたい場合には、この点を理解することが大切なのです。