おはようございます。
これまでにも何冊か紹介したことがある藤村さんの本です。
エクスペリエンス・マーケティングを提唱されている方です。
いつも勉強させていただいております。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「・・・売れる商品というのはお客さまが『買いたいと気付いた商品』なのです。・・・ニーズは最初からはなかったわけですよ。商品に出会って初めてニーズが出てくるんですから。これって、根本的に『商品開発』というものの『考え方』を変えなきゃいけないってことじゃないですか。・・・アンケート調査やグループインタビューの結果をそのまま鵜呑みにして開発しても、売れる商品ができないのは、あたりまえのことなんですよ。・・・消費者の85%以上が『欲しいモノはない』と答えているでしょう。本当は違うんですね。実際は欲しいモノがないというのではなく『自分の欲しいモノに気づいていない』ということなのです。」(144~146頁)
さて、これをどのように自分の事業に応用すればよいのでしょうか。
応用をしなければ、本を読む意味などありません。
「自分の欲しいモノに気づいていない」顧客に対して、「それ、いいね!」と思わせる商品でなければいけないのです。
欲しいモノはない、という顧客に買っていただくためには、ただ、性能のいいものを提供していればよいというわけではありません。
もう十分性能のよい商品はあふれていますので。
物質的に成熟した社会において、すべての業界で、「プラスアルファ」が何であるのかを考えるときがきているように思います。
きっとそれは、非効率的であり、不合理な何かだと思っています。