おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。
原典のタイトルは、「Hooked: How to Build Habit-Forming Products」です。
新しい習慣を作り上げるような商品はいかに世に出すか。
習慣化させるところまで浸透させなければ意味がないわけです。
この本は、これまでに習慣化に成功した例を挙げて、大切な要素は何かということを説明しています。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「ハーバード・ビジネス・スクールの経営学教授であるジョン・ゴービルの有名な論文には、こう記されている。『多くの新商品が成功しない理由はこうだ。企業は非合理的に新しい商品に価値を置くが、消費者は非合理的に古い商品に価値を置くからである』。
ゴービルによれば、新規参入者がチャンスを狙いたいなら、ただ優れているだけではダメで、既存の9倍は優れていなければならない。なぜそれほどハードルが高いのか?それは、古い習慣はなかなか変えられないため、新しいプロダクトやサービスが、ユーザーを古い習慣から引き離すだけの劇的な改善策を持ったものでなければならないからだ。」(37頁)
新規参入者は、ただ優れているだけではダメで、既存の9倍は優れていなければならないそうです。
9倍ですよ!
ほんのちょっと優れているくらいでは、顧客は、古い商品やサービスから新しいものに変えてくれないそうです。
使い慣れているから・・・。
お付き合いもあるし・・・。
いろんな理由から、顧客は古い商品やサービスを使い続けるのです。
そう。 だからこそ、我々のような若手弁護士は、これまでのリーガルサービスに比べてよほどよいものを提供できなければ、顧客は選び変えてくれないのです。
ほんの少しよいだけではダメなのです。