おはようございます。
以前にも紹介をしたことがあるエクスペリエンス・マーケティングの藤村さんの本です。
一章一章、「なるほど~」と思ってしまう内容です。
マーケティングの楽しさがわかる、とてもいい本です。
いつも参考にさせていただいております。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「もしあなたの顧客のすべてが、素晴らしいアイディアを考えつくのだったら、あなたは明日から職業を変えなければならないってことでしょう。自分で商品を開発できないなら、そんな会社は存在する意味がないのですよ。『顧客の声を聞いて、新製品を開発しました』などと言っているのは、一見正しいように見えますが、それは会社の存在理由の放棄です。世の中の売れている商品やお店は、消費者が提案したモノではないということです。逆に顧客の声を聞けば聞くほど、既成概念にとらわれた、過去の延長線上にある、個性の少ないモノになってしまうのです。そんなの売れるわけない。この時代に。」(32~33頁)
「顧客の声を商品に反映させる」というのは、特に悪いことではないように思えます。
でも、著者によれば、それでは本当に新しい商品は生まれない、ということです。
確かにそうかもしれませんね。
これまでになかったような商品って、顧客のアンケートによって生まれるわけではありませんよね。
顧客アンケートに頼っちゃだめってことです。
顧客アンケートは、あくまでも現在の商品の改良のために参考にするものです。
新しいサービスは、顧客に対するサプライズがないとおもしろくないですよね。
「そうきましたか。 やられました。」と何人に思ってもらえるか。
これこそが新商品開発のおもしろさなんだと思います。