おはようございます。
タイトルがいいですね。 そそられます。
「修業」という言葉が死語化している中、「トレーニング」とは異なる「修業」の意味について書かれています。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「修業とは、長期にわたる『意味のわからないルーティン』の反復のことである。まれに天才という人がいるけれど、それは修業が不要な人のことではない。天才とは、自分がしているルーティンの意味を修業の早い段階で悟り、それゆえ、傍から見ると『同じことの繰り返し』のように見える稽古のうちに、日々発見と驚きと感動を経験できる人のことである。
武道修業のかんどころは、このいつ終わるとも知れず、その目的も明示されない修業のルーティンを、どうやって高いモチベーションを維持して継続するか、にある。」(191頁)
一見すると、無意味に思えてしまうあらゆる行為に自分なりのプラスの意味付けができる人というのは、日常生活すべてが「修業」になります。
向上心が強い人は、無意識にこういう思考をしているものです。
スーパーに買い物に行った帰り道、重たい袋を上下に上げ下げしている男子、見ませんか?
これ、修業ですよね(笑) 上腕二頭筋の。
「人生に無駄なことはない」と言いますが、これは、客観的事実ではなく、主観的事実なのです。