おはようございます。
さて、今日は本の紹介です。
社長は少しバカがいい。~乱世を生き抜くリーダーの鉄則 [単行本(ソフトカバー)]
エステー株式会社会長の本です。
男気溢れています。
福島工場閉鎖を断固反対したエピソードは、これぞ経営者の決断です(212頁参照)。
「何よりもまず、ワーカー諸君を安心させなければならん。」
「福島工場は一歩も後退しない。福島の諸君はとりあえず自宅で待機していてくれ。会社命令の自宅待機だから、その間の給料は全額保障する」
すばらしいご判断だと思います。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「危機だ、危機だって、もっともらしい理屈を並べて、うるさく言う人がいる。もっと歴史を勉強したほうがいいよ。長い目で見れば、いいときもあれば、悪いときもある。悪いときのほうが多いんだ。それが普通なんだ。だから、いちいち騒ぐなよ。ビクビクしたってしょうがない。大将が元気でニコニコして、平気な顔してたら、たいていはうまくいく。」(2~3頁)
経営者は、このくらいの度量がないといけないのでしょうね。
「長い目で見れば、いいときもあれば、悪いときもある」という前提に立って、悪いときに備える。
この発想は、経営者に限らず、仕事をしているすべての人が持つべきものだと思います。
そもそも「ずっといい状態」なんてことはあり得ません。
長い目で見れば、何らかの理由で悪い状態に陥ってしまうことは何度も経験するでしょう。
そんなときに、すぐに「私はだめだ」「この仕事、向いていない」と思うのではなく、そこから何を学ぶか、という一点に集中することで突破口が見つけられると思います。
失敗の原因を素早く探り、胸に刻み込む。それ以上の反省、落ち込みは時間の無駄です。
仕事も人生もそういうものだと思います。
どれだけ一生懸命にやってもうまくいかないときはあります。
まずは、今までに多くの失敗から学んだことを胸に刻み、目の前の課題に取り組む。
これしかないと思います。