おはようございます。
今日は本の紹介です。
元グーグル米国本社副社長兼日本法人社長の村上さんの本です。
本の中にも、グーグルの話がたくさん出てきます。
村上さんのこれまでの経験をもとに、若い世代にアドバイスをしています。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「・・・こうした迷いのなかで出合ったのが、経済学者フリードリヒ・ハイエクの思想でした。自分の利益、自分の家族の利益、自分の会社、自分の地域社会の利益・・・と、自分の同心円上で、私利私欲で行動すればいいというのです。私欲から出た行動は、決して本人だけを利するわけではありません。市場を経由することで社会全体の利益につながるからです。ということは、自分のためにお金を稼ぐことが、最終的には最貧といわれる10億人の生活水準を少しでもよくしていくことでもある。だから罪悪感を持たなくていいと。ハイエクは私欲を擁護するのです。」(88頁)
私利私欲で行動することが、市場を経由することで社会全体の利益につながるという発想です。
経済的にはそうなのかもしれませんが・・・すぐには受け入れにくい考え方です。
私利私欲で行動することは否定しませんが、それに加えて、ほんの少しでも、奉仕の気持ちでみんなが行動することで社会全体が変わっていくのだと思っています。