おはようございます。
さて、今日は本の紹介です。
コンセプトメイキング 変化の時代の発想法
元博報堂制作部長の方の本です。
以前、同じ著者の「『差別化するストーリー』の描き方」という本を紹介しました。
だいたい内容は同じです。
とにかくいっぱい例が載っています。
他の業界の例から何かを感じ取れる力が身についている人には参考になる本だと思います。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「いま、生活者は新しい価値を提供してくれる新商品の登場を待っています。その件、顕在ニーズの対応でなく、『新しい文化や生活を提案するような潜在ニーズの発掘』・・・という視点を持たないと概念は変わりません。もうひとつ先を考えるのです。・・・時代を読み、生活者が求めているものの洞察を行い、見えなかったもの、気づかなかったものを提案することをゴールと考えて下さい。」(30頁)
私自身、少し前まで、「顧客のニーズは顧客に聞くのが一番」と思っていました。
これ自体が悪いことだとは思いません。
日々の業務について、改善を繰り返すために、顧客からの声を参考にすることは非常にいいことだと思います。
この本でいっているのは、「それだけではダメよ」ということです。
新商品が発売されたとき、消費者が「そうそう、こういうのを求めたのよ」と明らかに感じるものもあれば、「へ~、うまいこと考えたな~」とか「まじで!こりゃすごいな~」という感想を持つこともあると思います。
当然、後者のほうが難しいですよね。 失敗するリスクも高い。
だからこそ、やるんですけどね(笑)
もう難しいとか失敗するリスクが高いというのは、やらない理由にはならないのです。
むしろ、やる理由になるわけです。
・・・と、いつものように、本に書いてあるのは、総論部分のみ。
各論に落とし込むのは、読んでいる読者次第というわけです。
今、うちの事務所で新しいサービスを準備していますが、顧客の想像を超えるところまではいっていないんだろうな~と思います。
まだまだ修行が足りません。