おはようございます。
さて、今日は本の紹介です。
「自分ごと」だと人は動く
この本は、とても示唆に富んでいます。
サブタイトルは、「情報がスルーされる時代のマーケティング」です。
情報が溢れている社会で、コミュニケーションを成功させるカギは「自分ごと」なのだそうです。
言わんとしていることは、わかります。
さて、この本を「自分ごと」として捉え、どうやって具体化していこうかと考えてしまいます。
この本には、「自分ごと」に実現方法や成功例が掲っていますので、とても参考になります。
この本で「いいね!」と思ったのはこちら。
「情報溢れる世の中では、『ちゃんとした候補者のちゃんとした情報』はスルーされがち。生活者は普通の、言い換えればどこか既観感のある情報に目をやる暇を持ち合わせていないのです。少々厳しめの言い方をすれば、普通の情報は価値が低いのです。」(137頁)
「キッカケこそが非常に大切。少々乱暴ですけど、伝えたいことをきれいにまとめよう、なんて考えてはいけません。完全ではない、突っ込みどころが目立つ情報の方がいいのです。」(137頁)
確かにそうですよね。
町中には広告がいたるところにあります。
当然、目には入っていますが、自分に関係がない広告は、ほんの少し見て、スルーしています。
本や雑誌も同じです。
1頁目から最後のページまで一字一句熟読することはまれです。
自分が興味を持つテーマは熟読しますが、そのほかは、流し読みです。
このことは、企業が、商品やサービスの差別化を図る際、顧客がたいして関心のないところで差別化を図っても、「自分ごと」として捉えないため、結局、スルーされてしまいます。
非常に示唆に富んでいますね。
また、このことは、マーケティングの分野に限らず、他のことでも同じことが言えますね。
例えば、セミナーを行う際、いかに受講者に「自分ごと」として捉えてもらえるか、が非常に重要になってきます。
「なんか重要、重要って言っているけど、うちの会社では関係ないな」と思った時点で、講師がいくら熱弁を振るっても、完全にスルーされてしまいます。
「他人ごと」ではなく、「自分ごと」であることをいかに認識してもらえるか、これからじっくり考えていこうと思います。