おはようございます。 また一週間始まりましたね。 がんばりましょう!!
さて、今日は、本の紹介です。
少し前に買った本です。
「いいね!」と思った文章はこちら。
「ミスの原因を、作業者個人の能力不足に求めることは、あまり適切ではないのです。『まさか、あの熟練者がミスをするとは』という事態も多く起こっていることを、軽視すべきではありません。
作業者個人の優劣ばかりに目を奪われずに、職場の体勢を改革することでミスの鎮圧を目指すことが、企業のミス対策のあるべき姿と言えます。」(28頁)
この本にも書かれていますが、昔に比べて、社会全体がおおらかさを失ってきており、ほんの些細なミスでも許されなくなってきています(生活自体は、どんどん進化していく一方で、昔の方が暮らしやすかったと思うこと、ありませんか?)
それゆえ、企業としては、ヒューマンエラーをなくすことに躍起にならざるを得ません。
これは、法律事務所でも同じことです。
他方で、人である以上、常に完璧に仕事を行うことは不可能です(より正確に言えば、機械であっても同様です)。
そのため、私は、従業員に対し、「ミスをするな!」「なんでミスをするんだ!」と大声で叱っても、あまり意味がないと考えています。
もちろん、上司も人間です。ミスが多い部下には、正直、腹が立ちますし、「何度言ったらわかるんだ!!」と思いたくなるのもよくわかります。
しかし、ミスについて叱責することは有害無益です。
従業員は萎縮し、持っている力を十分に発揮できなくなってしまい、更なるミスにつながりかねません。
完全に悪循環です。
大切なことは、ミスは必ず起こるということを前提に、いかにミスを修正する体制を整えるか、ということです。
会社のトップや上司がこのことを理解しているか否かで、部下の働きやすさは格段に変わってきます。
「この従業員、ダメだな~」ではなく、「俺の会社のチェック体制、ダメだな~」と考えましょう。
従業員のミスは、会社全体のミスなのです。 つまり、トップのミスなのです。